年金制度をしっかり理解をせず、何となく損だという「世間の雰囲気」に流されていませんか。年金制度を正しく理解して将来に備えましょう
年金の種類の一つである厚生年金は、主に会社に就職した人が加入する年金です。厚生年金では、国民年金が自分で手続きをして支払いを行うのに対し、会社が本人の毎月の給与から支払額を天引きし、支払います。
厚生年金は、一部強制加入を除外されている事業所を除いて、5人以上の従業員がいる会社、地方公共団体、法人の事務所などで、加入が義務付けられており、これらの条件に当てはまりながらも、厚生年金に加入していない事業所は問題があるといえます。
厚生年金では、自分で申請を行う必要がありません。入社時に、会社側が社員の厚生年金加入手続きを行うこととなります。給与明細を見ると、厚生年金の掛け金が天引きされているのが確認できるでしょう。逆に、給与明細で何も天引きされていない場合は、会社側に間違いがないのか確かめておく必要があります。会社にいるとボーナスが支給されることがありますが、この賞与も厚生年金保険料支払いの対象となります。
厚生年金は、退職時に資格を失うことになります。自分がいつまで厚生年金の被保険者なのかを確認した上で、無職になる期間がある場合は、国民年金の手続きをする必要があります。辞めた日付によって被保険者期間が1ヶ月ずれることもあるので、きちんと辞める際に尋ねておくと、年金未加入の期間が生まれるのを防ぐことが出来ます。無職を経て、再び会社員となった場合、また厚生年金を納める形に戻ります。